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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

もう原作も何回も読んだし、アニメも通して何周もしてるけど、自分が今まで見た恋愛系作品の中で一番面白い作品だと思ってるし、一番大好きな作品。恋愛、そして家族の絆が描かれたストーリー展開がとても面白くて感動するし、主人公である風太郎と、ヒロインである一花、二乃、三玖、四葉、五月の1人1人が本当に魅力的で、好感が持てるし応援したいと思えるキャラクターだった。まずストーリー。物語の序盤で、風太郎が五つ子の中の誰か1人と結婚することが明確に示されていて、ラブコメとしての楽しみ方は勿論、5人の中の誰が風太郎が結婚するのかということを予想しながら楽しむことができるのも、この作品の魅力の1つだと思う。ストーリーの中には、比較的初期から伏線が張られてて、1回全部見た後に、そういう伏線を探しながらもう1回見直すという楽しみ方もできる。そういう点で、他のハーレム系ラブコメ作品とは一味違う作品だなと思った。伏線が張られたストーリーの作り込み具合も見事だけど、展開もすごく面白い。林間学校編とか修学旅行編とか色々な章があるけど、どの章においても風太郎、そして五つ子の5人、誰1人として空気にならず全員に見せ場がある。全員に名シーンがある。出会った当初こそ、風太郎と五つ子は中々うまくいかなかったけど、少しずつ仲を深めて、困難に立ち向かって行き、それを通じて成長していく。王道の展開ではあるけど、そこが良い。これぞラブコメだって感じの作品だと思う。同時に、ヒロインが五つ子であるという設定を活かした展開も多かったし、この作品だからこそできることだなっていう部分も多かった。名シーン、感動できるシーンもめちゃくちゃ多くて、挙げようと思えばキリがないくらいだった。そしてなんと言っても、この作品の一番の魅力はキャラクター。まず、ヒロインの五つ子の5人は、顔は同じだけどそれぞれ違った個性を持ったキャラクターだし、当然それぞれに違う良さがあった。全員が本当に魅力的なキャラクターだったし、強いて一番好きなキャラクターを1人挙げるとすれば三玖だけど、正直全員大好きだなと思える。風太郎との恋愛面においては、それぞれが本当に一生懸命だった。時には姉妹同士で衝突したり、良くない行動にでてしまう子もいた。けどそれは、それだけ1人1人の想いが強いということの裏返しだと思う。それぞれが強い想いを持っていれば必ず衝突は生まれるし、まして恋愛においては、焦りや不安から冷静な行動ができなくなったり、周りに気を配る余裕がなくなる時があるのは当然のことだと思う。だから間違えたことに対して強く攻めるってことは少なくとも自分にはできないし、そのキャラクターを嫌いになることはできない。むしろ、そのキャラクターの本気、真剣さが伝わってきて魅力が増すと思ってる。「本気」だからこそ、対立とかの問題は生まれてくるけど、この作品の一花、二乃、三玖、四葉、五月は、そういう困難も皆で乗り越えていった。風太郎への恋愛感情、そして姉妹や家族の絆がそうさせたんだと思う。そしてその過程を通じて、五つ子の5人は本当に成長した。個人的に一番成長したのは三玖なんじゃないかと思ってる。初期は表情の変化に乏しかったけど、話が進むごとに、嬉しそうな顔、照れてる顔、怒った顔、楽しそうな顔という風に色々な表情を見せてくれるようになった。可愛さも魅力もどんどん増していった。同時に、風太郎にバレンタインチョコやパンを作ったり、告白したりと、恋愛を通じて積極的なアプローチをするようになったと思う、何よりその過程の中で、自分に自信も持つようになったことが何よりの成長だと思う。最初は5人の中で自分が一番落ちこぼれだと言っていた三玖が、最終的には私は私を好きになれたとまで思えるようになった。これこそ一番の成長だと思う。このように本当に可愛くて、1人1人が魅力的な五つ子の皆がこの作品の魅力だけど、主人公の風太郎もすごく良いキャラだと思う。最初は、中々言うことを聞かない五つ子に手を焼いていたけど、諦めずに1人1人と真剣に向き合った。勉強第一みたいなキャラだしぶっきらぼうだったり、ちょっとズレてる面があるキャラではあるけど、その面倒見の良さ、そして真剣に向き合おうとする姿勢が五つ子が風太郎に惹かれていった理由だと思う。そんな風太郎もまた、五つ子との関わりの中で成長していった。勉強にも遊びにも恋愛にも、全てに対して真剣だった五つ子と関わる中で、勉強以外を切り捨ててきた風太郎のそれまでの考え方も大きく変化した。そういうそれまでの自分とは違う考え方、生き方を見せてくれたからこそ、風太郎もまた五つ子に惹かれていったんだと思う。風太郎が最終的に四葉を選んだ理由を個人的に考えてみると、四葉は出会った当初から風太郎に協力的だったし、学校行事があればその度に、多少強引な時もある位に風太郎を巻き込んで行動した。学校行事やその他色々なことを五つ子と一緒に経験して、風太郎は五つ子1人1人に惹かれていったけど、勉強以外のことに無理矢理にでも四葉が巻き込んでくれたおかげで、そういう経験ができたんだと思う。勿論、五つ子1人1人から、風太郎は大きく影響されていたと思うけど、その間接的なきっかけをくれた、そして大変な時に支えてくれた四葉に対して、風太郎は特別な感情を抱いたんじゃないかなと思う。とはいえ、五つ子ゲームファイナルのシーンでも分かるように、五つ子全員をしっかりと見分けられる風太郎は、5人全員に対して、間違いのない強い愛情を持っている。全員を大切にする風太郎が主人公だからこそ、この作品はここまで面白いものになっているんじゃないかと思う。この作品を通じて培われた風太郎と五つ子の絆はおそらく何にも負けることはないだろうし、何があっても6人は乗り越えてきたし、これからも乗り越えていくんだと思う。そういう素晴らしい作品に出会えたことを本当に嬉しく思うし、きっとこの先も何回も見直す。絶対に忘れられない作品になると思う。



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