超ハイクオリティの綺麗な作画で描かれる、OLと巨大猫の日常がとても平和で和やかで、ゆったり気楽に見れる良いアニメだった。仕事できるし人当たりも良くて優しいけど生活能力は皆無の幸来と、幸来の部屋の家事全般を担って世話を焼く巨大黒猫の諭吉の日常は、基本的には和やかで時には賑やかで、見ていて癒やされるものだったし、幸来と諭吉のやり取りも見てて楽しかった。幸来はかなり感情豊かでいろんな顔を見せてくれる人だった。石川由依さんはこんな感じの役も出来るんだなぁと思ったし、生活能力皆無の人間(諭吉曰くダメな人間)ではあるけど、雪の中にいた子猫の時の諭吉を拾って自分のことよりも優先して世話をしてあげたり、会社の皆にも慕われていたり、男を組み伏せるっていう謎のハイスペックぶりを見せる時があったりと、面白いキャラクターだなと思った。諭吉の方は、基本的に猫だからモノローグだけだったけど、割と感情の起伏は描かれてたし、幸来とはまた違う形で色々な面を見せてくれる猫だった。子猫時代の頃から、幸来をダメな人間と表現したり、拾われた時も機会を伺って出て行こうと考えたりしつつも、何だかんだ幸来の世話を焼いたり、一緒にいることを楽しんでるような感じが伝わってきて、素直じゃないけど可愛いやつだなぁと思った。他にも良いキャラクターが沢山出てきて、特に諭吉に懐いた優芽ちゃんがめちゃくちゃ可愛かった。1人1人のキャラクターデザインも良かったし、とにかく作画が超綺麗だった。都会の様子を映すシーンのビルに反射する日光だったり、幸来が諭吉を拾った時の雪の公園のシーンだったりと、風景の作画がすごく綺麗で、日常系アニメとは思えない程のハイクオリティだった。見てると不思議と疲れが取れていくような和やかなアニメだったし、また幸来と諭吉の日常が見れれば良いなと思う。