テンポ感、センス共に抜群のギャグと、シャフトの独特な演出が見事にマッチしたすごく面白いアニメだった。主人公の嵐山歩鳥をはじめとした個性的なキャラクターが沢山登場して、そのキャラ達が織りなすギャグがめちゃくちゃ面白くて笑った。歩鳥は行動力があってテンションも高めだけど、相手が誰であろうと無神経で失礼な発言がすごく多くて、天然ボケとかいうレベルじゃなくて、全てを舐めてるんじゃないかってキャラだったけど、そこがとにかく面白くて、その歩鳥が周りを巻き込んで色々と騒動を起こしていくストーリーがとても楽しかった。特に担任で数学教師の森脇とのやり取りはめちゃくちゃ面白かった。歩鳥本人は恐らく悪気がない場合がほとんどだっただろうけど、教師相手にここまで舐めた態度取れる奴は中々いないなと感心すらした。散々周りを巻き込んで好き放題やってるキャラではあったけど、何だかんだ言われつつ町の皆に愛されてる女の子だった。この作品のギャグは、キャラのやり取りや日常を中心に、奇抜なSF要素やパロディも盛り込んだ面白い内容は勿論、テンポもかなり良くて、1話あたり大体2本立てで1つのエピソードがそれ程長くないって所もあるだろうけど、センス抜群の登場人物のセリフの言葉選びと会話のテンポの良さもあって、あっという間に終わってしまうような感じだった。加えて、制作会社のシャフトの独特な演出がよりギャグの面白さを強めていた。シャフトだなって分かる位にクセがある演出だったけど、それが作品の邪魔になるどころかより面白くしてる所がさすがだと思う。1話1話がすごく面白くて笑える作品だったし、気楽に見れる良い作品だった。