あすトろ荘に住むクセの強いキャラクター達によるコメディを中心に、宮坂さん&ミラさんのラブコメパート、コメントのみならず住人達のドラマ、少しのミステリー要素、ラスト2話の超展開、SF要素も組み込んで様々な要素が盛り沢山のとても面白い作品だった。基本的にはコメディが中心で、あすトろ荘の住人(特に若林さんやてるるんあたり)やゴシュ星のスパイに振り回されたり、ミラさんが誰かと恋愛関係なんじゃないかと悶々としながら、時折凄まじい表情を見せたり奇行に走ったりする宮坂さんが特にすごく面白かった。キャラ同士のやり取りもすごく面白くて笑ったし、パロディらしきシーンもあって面白かった。特に若林さんと息子の蓮くんの、「私は蓮の幸せを考えて〜」「なら働けよ!」的な流れはテンポ良すぎてめちゃくちゃ笑った。単なるコメディに収まらず、キャラの掘り下げやキャラ同士の人間ドラマにもスポットが当たることがある作品だった。登場する度にふざけてるようなキャラがそこそこいた中でも、そういうキャラも含めてしっかり掘り下げがあった。SF要素については、ミラさんがミボー星人でその星の次期王位継承者、大事な鍵を探していてそれが見つかったらミボー星に帰る、ゴシュ人のスパイなど、序盤から少しずつ描かれてはいたけど、ラスト2話で一気に急展開になり、あすトろ荘がロボットになってゴシュ星艦隊と戦うというとんでもない超展開になり、その勢いに思わず笑ってしまった。ラスト2話の急展開の中でもコメディ調は変わらず、ゴシュ星の王からのプロポーズをバッサリと断った上でロボットの力であっさりと艦隊を全滅させたミラさんがすごく面白かった。ゴシュ星のスパイだったことが発覚したショーインが、ラスト2話でそれまでの言動からは考えられないくらい情けない声をあげながら、醜態を晒して泣きじゃくる所もめちゃくちゃ面白かった。最終的に、ミラはミボー星に帰らず王位継承権を放棄、引き続きあすトろ荘で管理人をすることになった。晴れて宮坂さんとも両想いになり、これからもあすトろ荘の日々は続いていくという終わり方だった。最後まで面白くてすごく楽しいアニメだった。