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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

世界観と雰囲気がとても良くて、オスカーとティナーシャの関係性の変化が丁寧に描かれてたとても面白い作品だった。1話でオスカーがティナーシャに出会い、自分と結婚することを要求して以降、最終的に結婚することは予想できたから、それまでに何があるのか、どういった過程を経て2人は結ばれるのかっていうことに注目しながら見るのがとても面白かった。400年以上孤独に生きてきた魔女のティナーシャが、オスカーとの日々や共に敵と戦うことを通じて少しずつオスカーに惹かれ、大切な存在になるまでの過程がすごく丁寧に描かれていた。何回結婚を断られても意に介さず、ティナーシャに寄り添い続けるオスカーはとても良いキャラだったし、ティナーシャの方もリアクションが可愛かったし、オスカーの優しさに触れ、時には自分の命を懸けてでも助けようとする所を見せる程に変化していった。結婚しろと言われても、嫌だ、しないと拒み続けてきたティナーシャが、オスカーへの想いを自覚し、悩みながらも最終的に結婚を決めた11話が本当に神回だった。この回でオスカーとティナーシャがついに結婚したのは勿論、事実上の1クール目ラスボスであるレオノーラとの戦いは、オスカーとティナーシャが見事な連携で勝利し、2人の関係性の変化を描いた作品としての集大成のような内容だった。それだけに12話の内容はかなり衝撃的だった。過去に戻ったオスカーがまだ幼いティナーシャに出会い、ラナクの陰謀に巻き込まれる前にティナーシャを救うことに成功するけど、オスカーが過去に戻った時点でそれまでの歴史、つまり11話までに描かれた歴史が全て消え、オスカー自身も消えてしまうという衝撃の展開だった。オスカーと出会うまでの400年に渡る孤独からティナーシャを救いたかったという気持ちが、オスカーにはずっとあったんだと思うし、過去に来たことでもとの時代は消滅し、戻れないということが分かっていながらも、孤独からティナーシャを助けることを選んだ。11話までのオスカーとティナーシャの歩みが実質なかったことになってしまったとも言えるし、最後のティナーシャの非通な叫びもあって、これだけ見れば悲しみ物語になってしまったようにも感じられるけど、オスカーがラナクからティナーシャを救ったことによりティナーシャが400年に渡って孤独に生き続けることはなくなった。そういう点では救われたと思うけど、どこかオスカーがいない寂しさの中でその先生き続けたんだとも思う。2期ではそのティナーシャとオスカーの関係性が、もう1度始めから描かれるんじゃないかと思う。2期が決まって嬉しかったと同時に安心した。新しく始まる2人の日々がどう展開されていくのか楽しみにしてる。



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