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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

アニメとしてのクオリティが高くて、毎回映画を見ているように感じる位に引き込まれる、とてみ面白い作品だった。モノローグではなく、行動や表情の変化、風景描写、その他様々な手段を通じて丁寧に描かれたキャラの心情、綺麗な風景描写、真相が気になる謎解き、小鳩くんと小佐内さんという難しく、しかし見応えのある面白いキャラ、色々な要素が合わさって独特の世界観、空気感が形成されていた圧巻の作品だった。派手な演出こそなかったけど、その時々の小鳩くんや小佐内さんが様々な心象風景の中で描かれる演出が個人的にかなり好きだった。謎解きは、序盤こそ日常の謎を解く展開が中心だったけど、単に日常の些細な謎に収まらない、背後に様々な思惑が絡んでいる謎を解くという展開も描かれた。特に最後の小佐内さん誘拐事件は、衝撃の真相、小佐内さんの恐ろしさが存分に描かれた回だった。この謎解きを通じて本編中で描かれた小鳩くんの謎を解くことの楽しさを抑え切れてない様子や、小佐内さんの恐ろしさや強かさなど、「小市民」を目指すメインの2人の人間性に注目してみてもとても面白い作品だった。「小市民」を目指しているのに、小鳩くんは謎を解くことを、小佐内さんは自分を落とし入れようとした者への復讐心を抑えきれていないという部分が多く描かれたけど、そんな2人を見ていて、「全くこいつらは…」という少しの呆れもありつつ、それ以上に「やっぱり君らはこうでなくちゃね」という安心感があった。そんな感覚を味わえるのもこの作品の醍醐味の1つだと思った。最終回は2人の関係解消、新たなキャラの登場、そして新たな事件勃発の予感など、作品の大きな転換点となりそうな展開や気になる要素が詰まっていた。秋期、そして冬期がどういう展開になるのか、小鳩くんと小佐内さんの関係がどうなっていくのか、気になる要素が沢山あるから早く続きが見たい。



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