浅村が強めの言葉で綾瀬の行動を拒否するところがなんとなくここまで描かれてきた浅村の人物像に収まらない感じがして落ち着かなかったのだけど、実母の浮気から来た女性不信が浅村のいわゆる地雷だから、そこに触れられたことでずっと冷静で論理的な話し方をしていた浅村から「嫌い」という主観に基づく言葉が出てきたということなのかな。
YouTubeの先行配信で観た時に、綾瀬が浅村に絆されるための装置として今回のくだりがあって、今回で今後の関係性が固定されてしまうのだとするともやもやするということを思ったのだけど、配信で観直したら浅村が過去のトラウマに触れられたことで初めて感情を露わにした回だったのだということに気づけて良かった。
これまで映像と言葉の組み合わせで穏やかに展開していたのが今回綾瀬のモノローグが多く感じて、言葉で心情や状況を直接的に説明をする演出は個人的に苦手だなと感じました。
映像と劇伴は最初からずっと綺麗。トンネルで二人が話すところのトンネルの響きを再現した音響がすごく良かったな。