サポーター

ぷーざ
@pooza

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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

TOKYO MXによる、最初にして恐らく最後の地上波放送。
不思議な生物、スタードロップとの間で育まれてゆく友情。自分の全てのプリキュア視聴歴を賭けて、今のところ最高のプリキュア映画と考えている一本。

プリキュアではこれまで、ほぼ全ての作品で様々な友情が描かれてきた。その中で、言葉を発しない不思議な生物ユーマとの意志疎通は、より本質的な魂からの疎通であり、最も尊いものであると感じる。ユーマの振る舞いからは喜怒哀楽を網羅した感情が、時に狂おしいほどに伝わってくる。
ララが自分の身を心から案じていると知ったユーマは、それ以後ララに懐き、この二者の関係が物語を引っ張っていく。だから、表向きにはひかるとララが主人公だったことになっているけど、実際にはララとユーマの物語という性格が強い。
一方のひかるは、ララとユーマの友情に対して妙に達観した「いい子」を演じ、時にララを導いていく。日常のはしゃぎっぷりからは想像も出来ない様な、ひかるの内面の繊細さは本編でも度々描かれていた。そんな、素のひかるだった気がする。

音楽面では、皆をユーマとつなぎ劇中の重要なシーンで度々登場する主題歌「Twincle Stars」がとても耳に残る。
「主題歌の出来が、映画の出来にも直結している」と、高木洋さんにオーダーされたに違いないと想像。強い圧力を受けながら書かれた曲であろうけど、恐らくはオーダー以上のものだったのではないか。

プリキュアだからアクションも大事だけど、当然戦闘シーンも見どころ満載。
画的にも十分なキャラクター性を持った、くせ者ぞろいの「宇宙ハンター」との戦闘は特に好き。ストーリー面では出番の少ないスターとミルキー以外のプリキュアも、戦闘では存分に魅せてくれる。逆転が始まるところから再生される挿入歌「星座のチカラ」は元気いっぱい、吉武千颯さんらしさを詰め込んだ主題歌に劣らぬ良曲。気分を上げたい時によく聴く。
アメコミっぽい止め絵を多用した、OPの中でのキャラ紹介も兼ねた最初の戦闘もとても格好良い。このOP、いかにもタナカリオンが好きそうな感じw

すべての要素が「とても良い」であるのは、決して誇張ではない。
プリキュアらしい熱さも切なさも持ち合わせた、最高のプリキュア映画。



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