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ぷーざ
@pooza

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良い

ジャンプコミックス29巻収録分。

「真の勇者とは自らよりむしろ、みんなに勇気を湧き起させてくれる者なんだ」と説くシーン、サブタイ通りのノヴァ最大の見せ場。
「北の勇者」を名乗ったことをノヴァは見栄と言ったが、勇者の肩書きにこだわったことは悪いことばかりでもない。ダイとは反対に強く勇者であろうとしたことにより、言語化できるほどに成熟した勇者観を持っている。
ノヴァの言葉は、作品「ダイの大冒険」そのものの勇者像と言ってもよさそう。前回の感想で「強者とは異なる複数の強さを併せ持つ者」と言ったけど、ノヴァが言う皆に勇気を湧き起させる強さも、その様な強さのひとつなのだろう。ダイがバーン戦で、皆に勇気を与えたシーンを思い出す。

ノヴァが見せた「生命の剣」は闘気で出来ており、ハドラーがダイに使ったのと同じ技と思われる。ノヴァが「勇者論」を語った流れで出した技だからこそ、超魔ゾンビにこの技を試すことが出来なかったのは少し残念。
超魔ゾンビの代わりに血を流したのはロン・ベルクで、刃の両端に赤い血と緑の血が付着したシーンは印象的だった。この回は原作ではカラーではなかったこともあり、アニメならではの好演出と思う。

ザボエラがノリノリで大暴れするシーンが見られてうれしい。自分は結構なザボエラびいきで、例えば、恩人であるはずのザボエラを牢に入れたハドラーに理不尽を感じたりもしていた。
この回はノヴァやロン・ベルクの見せ場であると同時に、ザボエラの見せ場でもある。星皇剣に切り刻まれて絶叫・悲鳴を上げるシーンも含め、このどうしようもない悪党にふさわしい大立ち回りだ。



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