ジャンプコミックス33巻収録分。ちょうど巻末まで。
ミストバーンはかつて「それほど、この姿をさらす事は罪深い」と言った。
ならば大魔王の許しもなく、余計なことをぺらぺらと喋ってしまうことは、素顔を晒すこと以上に罪深いのではないか?黙っていれば「大魔王の秘密」とやらをヒュンケルに気付かれることなど、そうそうなかったはずなのに。
そしてミストバーン以上に、罪深いほど口が軽いのがキルバーンだ。
自分が命を失った直接の原因になったのは、ファントムレイザーの効能をご丁寧に包み隠さず、すべてアバンに話してしまったこと。自分の技をひけらかす悪い癖がずっと前からあったキルバーンだが、この切れ者を装っている男はただの馬鹿なのではないか?
窮地に神を自称するという、これ以上ない死亡フラグにもメシウマ。この陰湿な敵は、ハナから読者をスカッとさせる為のキャラだったのだと思う。
「とても良い」はこのメシウマに対して。
「こんな物騒な死神を飼っておくのもまた一興かもしれん」という大魔王の台詞がカットされていたのはちょっと残念。キルバーンも言っていた様に、大魔王の酔狂や器の大きさを表現した良台詞だったが。
一方、マァムのモシャス云々はアニメで追加された台詞で、こちらはとても良かった。