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ぷーざ
@pooza

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とても良い

ジャンプコミックス34巻収録分。真大魔王の登場に合わせて、OPも一部変更。
大魔王にふさわしい能力を考えあぐね、ゲームでの「複数回行動」を漫画で再現するというアイデアにたどり着いたのだそう。
34巻の三条先生の表紙裏コメントは、今回サブタイにもなっている、この「天地魔闘の構え」について。

それにしても、ダイ大を代表するワードのひとつが遂に解禁されて感無量だ。
自分の世代の共通の話題のひとつはジャンプ漫画だが、その様な会話で自分が真っ先に振る話題は「天地魔闘の構え」であることが多い。(もちろん、相手がダイ大を読了していることを確認するけれども)
能力がわかりやすく、またその一方で戦略的な要素もあり。「この完璧に見える技をどの様に攻略するか」という謎解きに、当時の多くの読者が参加したに違いない。新規さんにも、この「天地魔闘の構え」がいかにして破られるのかを見届けて欲しいと思う。
「天地魔闘の構え」はこの先しばらく我々を楽しませてくれるはずだから、この話は一旦終わりにしておく。

ミストは正体を現してから、急に安いキャラになってしまったな。ハドラーと会話していた頃のミストバーンと、本当に同一人物なのかが疑わしいぐらい。
そして、企みも思いのほかせこい。今まで数百年も大魔王に仕えてきたというのに、自分の予備の肉体にする為に育てたヒュンケルは20歳ほど。スケール感がおかしくない?ヒュンケルが老いたら、またべつの子供を育てるつもりだったの?

そんな低い志だから、ヒュンケルを「武器」呼ばわりしてしまう。
袂を別ったとはいえ、ヒュンケルもショックだったのかもしれない。アバンに対して、「あなたにとってオレはなんですか」と、同じことを尋ねてみる。ミストはヒュンケルを「武器」と呼んだが、アバンは「誇り」と呼んだ。
アバンとミスト、ヒュンケルにとっての師弟としての優劣もこの答えで確定し、「闇の師弟対決」はこれにて終了。

話は変わって、大魔王とダイの会話。
大魔王がダイに一気にとどめをささない理由として、「戦いそのものを楽しみたい」という動機もあると明らかにする。老バーンと真大魔王が同一人物とはいえ、この様な感情を持つのは真大魔王だけなのだろう。
そしてダイも、大魔王の気持ちがわかると渋々認める。「大好きっていうわけでもないけど」と言い訳はするものの、大魔王が言った通り、ダイも決して戦いが嫌いというわけではないのだ。人が変わってしまったかのようなダイにレオナは戸惑ったが、ダイの「みんなのダイだよ」という言葉はその戸惑いを察してのもの。敵地にあってもレオナとダイの対話が多くあり、その意味でもこのパートはとてもいい。

リアルイケメンである真大魔王は、ふたりの関係を察したかのように、レオナに「余の側に仕えるのだ」と言う。
原作では、その意図をもっと強調した台詞「そなたは余の物となるのだ」だった。これはもうまるっきりワル男の台詞でw、時代が変わったから台詞は変えざるを得なかったのだろうけど、意味は大きくは変わらないものとして引き続き楽しんでいきたい。

こまかいところで、ヒムが薬草をむしゃむしゃ食っていたシーンはじわじわくるw



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