「澱んだ水が溜まっている。それが一気に流れていくのが好きだった。決壊し、解放され、走り出す。澱みの中で蓄えた力が解放され、すべてが動き出す。すべてが、動き出す!」
非常にいい作品。ワケあり人物が多すぎるとも思ったが、案外、世の中のみんな誰しもが何かしらを抱えて生きているのかもしれない。それぞれの人間味がリアルに描かれていて、とても共感できたし、みんなの成長も感じられた。ひとりひとりが一歩踏み出し、自分と向き合って、他人と向き合っていく姿がとてもいい作品だった。
好きなシーンはめぐっちゃんのとことお母さんのpcの電源を入れたとこ。特に後者は表現方法がすごい好き。
wikiより)タイトル名は2007年に昭和基地に招待された元宇宙飛行士の毛利衛が「宇宙には数分でたどり着けるが、昭和基地には何日もかかる。宇宙よりも遠いですね」と話したことに由来する。