原作既読
小市民シリーズに初めて触れたのは、去年、冬期が刊行されてシリーズが完結すると聞いたので、「それに合わせてシリーズを追いかけよう!」と思ったからだった
春期の初版が2004年だから20年続いたシリーズってことになるけど、それを一気読みというのはちょっと贅沢な触れ方だったと改めて思う…笑
個人的には、夏期のラストの衝撃で心をつかまれてからは、秋期(巴里)冬期とノンストップだったね
連作短編というフォーマットを採っているけど、特に今作の秋期と冬期はかなりの長期シリーズでアニメにするにあたってもかなりの情報量だったと思う
春期の小手調べ感、そして夏期の衝撃、そこで小佐内さんというキャラクターの人物像がはっきりしてからはどっしりと秋期冬期という感じだったと思うけど、映像化にあたっても、心象風景を描画したり、ただ会話劇を繰り広げるだけでない工夫が感じられてよかったね
自分はミステリというものにはあまり造詣が無いけど、バッと謎が提示されて、様々散りばめた伏線を見事に回収して衝撃かつ納得感のある真相にたどり着くというものはやはりすごい手腕の光るものだと思ったし、また冬期で描写されたように、小鳩くんが小市民を志すようになったストーリーや小佐内さんとの関係も含めて青春ものとしてもとても味わい深い作品だったと思う
ビターな青春ミステリ作品の金字塔として長く親しまれている本作の完結を見届けられたことをうれしく思います