Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
とても良い

ネヴィンと再びの会話。チセの心を知りつつそれでいて年長者として優しく諭してくれるネヴィンは本作において本当に貴重な存在

いつ放り出されても良かったはずがいつの間にか欲張りになっていたと告白するチセ。これは冒頭のエリアスの独白にも通じる想い。多くを求めた相手ではなかったはずなのに、いつの頃からか離れがたい存在になっていた。相手が話してくれないことや遠くにいることを不安に想うようになってしまうが、捨てられる恐怖から逃れられないチセにとってはその感情は余計なもの
それをネヴィンが優しくけれど鋭く思い直させ、更にはチセの両親に感謝しているとチセなら絶対に思いつかないような考えを提示し、生き残ったチセによって救われた存在が居ると伝えたのは流石としか。
確かにネヴィンの言うとおりチセの母がチセの首から手を話した理由、自ら命を絶った理由にはチセが知る以外の理由があるのかもしれない。もしあるのならそれはチセが自分自身を赦す取っ掛かりになるかもしれない

ネヴィンの後押しで名前が示すように自分の力で空を飛んだチセ。最初は放り出されても良かったと思っていたはずの相手の元に真っ先に飛んでいったのは彼女の中で何かが吹っ切れたのかな。以前は呪いのように思い起こされていた家族の記憶が笑顔の記憶で塗り替えられたのは良い変化

エリアスとおかえり、ただいまと心温まる遣り取りをし、彼と囲む食事を美味しいと感じられるようになったチセ。彼女に見えている世界が少しずつ美しい彩りを増していることが伝わってくるような内容でした



Loading...