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良い

これまでも宗谷は特別な存在、掴み所のないような存在と描かれていた。その印象はこの回を見れば変わるかと思っていたが、結局のところあまり変わることはなかった。ただ、以前の印象に加えて孤独や空虚といった言葉も並ぶようになったように思う

零が敗着手を打った後の展開は詳しく描かれてはいないが優劣をひっくり返すような展開に持っていけなかったのは伝わってくる。
圧倒的な差によって負けた筈なのに零は島田のようにボロボロになることもなく清々しく楽しい気持ちのまま。対局前に「勝つため以外の心で飛び込んだら一瞬で首を吹っ飛ばされる」と自分を戒めていたはずなのに宗谷が勝ち自分が負けた現実を抵抗なく受け入れてしまっている
結局、零は宗谷と同じ高みに届くことなく静かに敗北してしまったのだろうね。感想戦の際に自分の手を見た零に「そういうもんだよ」と呟いた宗谷。将棋を通してどこか通じあえた部分もある宗谷は零の歩む道の延長線上に居るのかもしれないけれど、それはまだ埋めようのない程大きい差なのだと感じさせるような言葉だった



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