相手や物に接することで初めて見えてくるものが有る。今回はそんな話
これまで話に聞くだけだったひなたを見たことで零の気持ちを誤解してしまい、更にはあかりに一目惚れしてしまう林田先生も印象的だがそれ以上に今回はひなたが主役
姉と二人で屋台を切り盛りしたことでお菓子作りの夢が広がったひなた。そろそろ受験について真剣に考えようにもいじめ問題の当事者になったことで学校空間そのものに苦手意識を覚えつつ有ったようで
そんなひなたに零が自分の高校を見せたのは良いアイディアだったね。そこで楽しそうに過ごす零を見て楽しそうな高校があることを知り、同時に零のいる高校を受けたいと思えるようになった
でもひなたが屋台切り盛りの経験から見えてきたものはもう一つ有って、それがお菓子の原価や手間について。和菓子屋の娘なのだから知らなかった訳ではないだろうけど真に理解していたかと言えば又別の話なんだろうね。そして見えてしまったがために軽々しい気持ちで受験先を決めることが悪いことではないかと思えてしまう
そんな躊躇を察した上で力強く背中を押してくれるおじいちゃんは本当に良い人だ
受験勉強の中で詰将棋を解く零の姿を見たひなた。プロ棋士になったことについて「これしか出来ることがなかった」と言っていた零がひなたの声も聞こえぬほどの集中で将棋の勉強を続ける姿は、改めて零のイメージを一新すると同時に自分も頑張ろうとの気持ちを強くさせるきっかけになっただろうね
ただ、稀に接したことで誤解してしまう場合もある。……どう見ても野口は高校生に見えないよね