これまでとあまりに毛色の異なるAパートにどう反応すれば良いのか判らなかったけど、見終わってみればヒナに対するアンズと瞳の立ち位置が明確に分かれていた点に驚かされた
元の世界に帰れない為ホームレス生活を始めたアンズ。先輩ホームレスに助けられる中でお金の価値とそれを稼ぐ大変さを学んでいったようで
10円玉や缶を何時間も掛けて集めても数百円にしかならなくて、更にはホームレス仲間に受け入れて貰うためには手土産が必要。でもホームレスを始めたばかりのアンズには酒を買う金もない。代わりに歌った歌は本当に酷いものだったけど、アンズの健気さを示すことが出来た。つまりアンズは仲間に入れてもらう為の対価として労働で支払ったと考えることも出来る
でも、アンズのこれまでの行動を見るなら大きなマイナスが残ったまま。新田から4万円貰っても商店街の人に取り上げられてしまうのはこれまでのアンズが対価を無視した行動をしていた証明
ただ、これで後腐れがない状態になり、更には新田からお金を貰おうとした行動によってホームレス仲間にアンズの気持ちを伝えることが出来、本当の仲間として認められた。
罠に嵌められバーテンダーになった瞳。そこには中学生の瞳にとって不本意な現実がある。中学生が働くのはアウトとか、担任が突如訪れるとかバーテンダーなんて辞めたくなるだろうね。
そして瞳には脅されていてもあの瞬間に担任に助けを求める選択肢だってあった。それでも自分が任された仕事だと最高の酒を振る舞う。
タコが無くなるほど技術を磨いていることも判明し瞳の責任感の強さを感じられた
アンズと瞳は大人の集団の中で働き対価を与えられる、ある意味大人と認められた状態
対してヒナは新田にアンズの方がマシと言われたことに焦り家事を行うけれど、その労働は粗雑としか言い様がない。自分で惨状を広げてもリカバリーを行わず放置、更にはご褒美用と描かれたイクラを勝手に食べてしまう。そもそもヒナの妄想の中でのアンズの振る舞いが新田へのおねだりであった点を考えると、ヒナの価値観はまだまだ子供でそれなら新田にアンズの方がマシと言われてしまうのも仕方ない
そして、今回のヒナの行動の対価が腐ったイクラであり次回予告の勘当に繋がっていくのだろうね