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良い

スペックは本気でテッサを売ろうと思ってたわけじゃなかったのか……。少し君のことを勘違いしていたよ

恭子が人質に取られたことで陣代高校は酷い状況になっているかと思いきやどこか呑気な空気感。テロが起きたと聞いても危機感のない学生もそうだし、そんな状況で自習を指示する教員も呑気。宗介絡みの騒動に巻き込まれすぎて彼らにも戦争ボケが伝播したのか…?

前回の話を見て、今回の話は戦争の中で生きてきた宗介と日常の中で暮らしてきた二人の価値観が衝突する展開になるかと思っていたけど、きちんと対話した上で着地点をすんなり見つけた点は驚き
日常の中に生きながらも自分が持つ危険性にも気付いていたかなめ。戦争の中で生きながらもこの街と学校の良さも知ってしまった宗介。異なる世界で生きていながらもお互いの住む世界を知り、そして意見を何度も衝突させてきたからこそ、神社での遣り取りは簡潔になる。これからやることを決定するために会話するのではなく、確認するための遣り取り

ここで宗介が「君の日常を守る」ではなく「君に属する全ての世界を護衛する」と告げるシーンはとても良かった。
お互いを好きだけど怖いと告げ合い、そして手を再び繋いだ二人。二人の属する世界はどうしたって違うから少しの仲違いで簡単に分かたれてしまう。そんな二人にとって手を繋ぐ行為は二人が属する異なる世界が繋がり隣接する行為のように見える
第一話のような微笑ましい繋ぎ方ではなく、かと言って第二話の逃げる際の強引な繋ぎ方でもない。二人で力を合わせてこの状況を生き抜くとの決意を感じさせるような握り方だった



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