総集編後編。対クレマンティーヌ、対シャルティアと戦闘描写ばかりで纏められているため視聴後はとても爽快な気分になれる構成
クレマンティーヌによってゾンビ化した「漆黒の剣」。精神変動が少なくなったアインズにとって彼らは仲間ではないし名声向上のための道具として利用するつもりだったけど、それでもクレマンティーヌの手口やニニャの隠し事に不快になってしまうほどには彼らに心を許し始めていたのではないかと思いたい自分がいる。
そうでなければクレマンティーヌのプライドを敢えてずたずたにするような勝ち方は選ばないだろうし、わざわざ「漆黒の剣」の仲間の証である黒い剣を取り出したりしなかったはず
ナーベラル・ガンマとカジットが召喚したドラゴンとの対決は見ものだが、それ以上にクレマンティーヌを散々煽った後のアインズによる鯖折りの爽快感は異常
その後はシャルティア反旗の一報。この辺りは大幅短縮されている為、TV版の描写を忘れているが為にシャルティアの身に何が起こったのかちょっと判らなかったな。
けれど、別の見方をすればこのような描写になることで視聴者もアインズと同じくシャルティアの身に何が起こったのか全く判らない状態になることが出来るのか。TV版では術者が既に死んでいる点、攻撃しなければシャルティアは何も行動を起こさない点が明白だったためにアインズの懸念が過剰に見えてしまっていたんだよね。そういった意味では良改変だったのかもしれない
かつての仲間の武具を取っておくどころか彼らを模したゴーレムを作成していたアインズ。アインズに大墳墓に残って欲しいと泣き崩れるアルベド。この二つの描写によってアインズが経験した残される辛さと、対シャルティア戦に連れて行ってもらえない守護者達の辛さがリンクするのは印象的。又、それによってアインズが戦う理由、シャルティア復活後の守護者とかつての仲間を重ねる描写により説得力が出てくる
ラストには第二期に繋がる不穏な話が。早く第二期のアインズ様の活躍を見たいものです