Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
良い

白石が本当の姿を見破られ等身と眼鏡姿が戻っても制服のままだったせいで、尚更コスプレ感が酷いことに。あの格好は流石に背徳感がヤバイと思いますよ?

紅華が抱えていたものは力への嫌悪感か。だからグランドパラディンから真っ先に脱退するし、地球人にとっては押し付けがましい存在である筈の封印派にも協力する
ただ、その嫌悪感は純粋な嫌悪だけでなく、先輩を守れなかった無力感と後悔が混ざっているような気もしてしまう。サイキックの力が他人を傷付けかねないと知れば捨てようとするし封印にも協力する。が、一方で封印装置を手にしても宗矢が現れるのを待ってしまうし、虎居に自分を止めるヒントを与える矛盾した行動をしてしまう。
無意識にヒントを虎居に与えてしまったのは彼に先輩の影を見ていたからだろうか?

そんな力を否定するために行動した紅華と対象的に、宗矢は煮え切らないどころか追い詰められるような状況が続く
息抜きにと遊びに誘われれば自分が関わった戦いの影響を水族館の休止という形で見せられる。復讐のために戦っていたはずなのに白石からは地球を護るために戦ったと見られ、心の内をぶち撒かずに居られない状況に追い込まれる。挙句の果てに竜はまだ死んでいない、倒して欲しいと死んだ兄の姿をした楽園の民から告げられる。一人の少年が向き合うにはあまりに重いものばかり
しかし、宗矢の境遇を考えれば煮え切らないのは最初からだったのかもしれない。第一話では記憶も過去も全く無い人間として登場し、記憶を思い出せば自分の故郷が滅んだことを知ってしまうが、その悲しみを共有してくれる者はおらず戦い続けるしかない日々。
今回のぞみも白石も宗矢が街を守っと認識し会話するが、その分だけ宗谷の中には自分の町がもう存在しないという喪失感が満ちていったのではないだろうか?
その決壊した悲しみを受け止めたのが、いつだって宗矢を認めてくれたのぞみで、代わりに戦ってくれたのがかつての敵である虎居だったのは印象的。そう言えば虎居は第二話でも泣いていた宗矢を慰めていたっけ

だからこそ満を持して虎居がヒーローらしさを取り戻し、主人公のお株を奪う活躍を見せた描写はあまりに鮮烈に映った
小瓶が無くてもサイキックの力が使えると判った今回の話、もしかしたらグランドパラディンの面々が戦線に復活する展開も有るのだろうか?



Loading...