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とても良い

原作は既に読んでいて、この展開になると判っていたのに「嘘だろ…」と呟きそうになったラスト。唐突に訪れた変化があまりに残酷過ぎて……

妹が苛めの果てに記憶喪失になり、その影響で母が心の病、自分の身には誰も信じてくれない傷。そんなあまりにも辛い状況でありながら咲太がかえでと向き合えたのは本当に翔子の言葉のお陰なのだなと思える描写が良い。あの出会いがなければ咲太だってかえでから逃げてしまったかもしれない訳だし
翔子が伝えてくれた「人に理解されない苦しみを知った咲太くんならきっと誰より優しくなれます」という言葉が今の咲太を支え、かえでに向き合う原動力になっているのだろうな

目の前にいるのは花楓ではなくかえでだと認めた咲太。今のかえでを大事にすると決めたのは確かだが花楓に戻って欲しいとの想いもある。そうなると今のかえではどうなってしまうのかという恐れも生じる
それはまどかに打ち明けたように咲太が抱える咲太だけが向き合わなければならない恐怖なんだろうな。かえでの苦しみは取り除いてやりたいから、助けはするけど症状が改善すればするほどかえでは消えてしまうかもしれなくて
そんな恐怖をかえでの前ではおくびにも出さずかえでを応援し続けた咲太の姿勢は本当に素晴らしいね

登校しようとしても年の近い学生の笑い声が響けば動けなくなってしまう。それは不登校になってしまった者ならどうしようもない現象。それでも自分にはゆっくりしている時間は無いとかえでは走り出すがそれでも動けなくて。そこでかえでが語る覚悟はあまりにも悲愴だけど、それは却って自分を追い詰めてしまうものかもしれなくて
学校へ再び行くだけなら花楓が戻って来てからだって出来る。けれど、「学校へ行く」のはかえでが決めた目標。だから症状が改善し自分が消えてしまうかもしれないなら、どうしたって消えるまでに「かえで」が叶えなければならない目標
そんな覚悟を見た咲太が動物園へ連れて行った後に近道と称して学校へ導く流れは秀逸。本当に咲太は良いお兄ちゃんだよ

動物園の年間パスポート、全て叶えられた目標、明日が楽しみだとはしゃぐかえでの姿。それだけ明るい要素が揃い、全てはこれからだと思える展開の後だからこそ、花楓が唐突に戻ってくる展開はキツイ
咲太にとっては試練の時か……



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