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良い

何と言うか、あの両親がこのアニメの癒やし要素になっている気がしてきた

夏生の友人、文哉は別の学校だったのか。ということは文哉は夏夫の家族問題、学校での微妙な関係、それらに一切関わることがないわけか。相談相手としては良い立ち位置のように思える

文哉との会話に出た不倫OLが陽菜であると知ってしまった夏生。ここで夏生は見て見ぬ振りをすることも出来たが陽菜が抱えるものに踏み込む決意をする。だから陽菜のプライベート空間と言える自室に入った後は何の遠慮もなしに踏み込んでいく
それに対して陽菜は子供と大人は違うと線を引いて夏生を自分の事情に踏み込ませまいとする。それが崩れたのは夏生が家族の関係を踏み越えて陽菜にキスしたから。だから陽菜は夏生を判らせるために夏夫のキスより過激な大人の責め方を垣間見せる
これに怯えてしまったことで夏生は大人の事情に踏み込めないと思い知ってしまったわけだけど……。本来、陽菜が子供と大人は違うと線を引くのであればキスには答えてはいけなかった。大人として無視しなければいけなかった。
一瞬とはいえ陽菜も境界を踏み越えてしまった事が判るシーン。こんな事があったからこそ、夏生が家出したと知れば動揺するし、無事に帰ってきた際には泣き崩れてしまう
自分の行動が家族を壊しかねないものになってしまったという後悔が見えた

線を踏み越えて、けれど拒絶された夏生は境界線が曖昧になった自宅にはいられない。線とは無関係の立場にいる文哉の家に逃げ込むしか無い。ここに瑠衣まで来てしまったのは意外過ぎるけど、境界線とは無関係の場所で落ち着いて話し合うことで夏生と瑠衣の心は決まる。線の向こう側で困っている陽菜を助けたいと思う

ラスト、家族としての平穏を取り戻そうと「おはよう」と挨拶する陽菜。それに対して目を合わさずに「おはよ」と返した夏生からは家族として答えつつも、単純な弟としての立場に甘んじない彼なりの決心を感じさせた
この後の行動が更なる不幸を呼ぶものにならなければ良いけど



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