並び立つ者など居ない強さを持ってしまった孤独の為に、自分の全力をぶつけられる強者を求めて地球にまでやってきたボロス。そこで出会ったサイタマは確かにボロスが追い求めた強者だったのだろうけど、ボロスの想像とはかなり異なる存在だったようで。
ボロスの苛烈に過ぎる連撃をサイタマは何度も受け続ける。しかし、それは反撃ができないから守勢に回ったのではなくて、単純にボロスの強さを味わいたかったからではないかと思えてしまう。「俺の全てをぶつけたくなった」と感慨深く言ったボロスに対して迎え撃つサイタマが放ったのは「連続普通のパンチ」。サイタマが本気の一片を見せつけたのはボロスが地球を消し飛ばすと宣言した段階になってようやくのこと
そしてサイタマが示した本気の一片は正しくボロスをワンパンで倒してしまう
それ程までにサイタマは宇宙の覇者であるボロスであっても並び立てないほどの強者だった点は恐ろしい
ならサイタマもその強さ故にボロスのように孤独を深め、強者を求めてしまうのかといえばそんな事はないのだろうな。そもそもサイタマはヒーローをやることが目的であって、強い自分になることを目指していたわけじゃない。特に今のような感情の死んだサイタマがボロスのようになる未来はあまり想像できない。彼を慕うジェノスも居るしね
まあ、第一話の夢オチのように熱い戦いを繰り広げられるような好敵手が現れればサイタマは喜び勇んで戦うのかもしれないけど、それこそ物語構造上夢物語でしか無いからなぁ