原作既読。
ufotable制作だから何の心配もしていなかったけど、やはり素晴らしい出来。原作からして非常に好きな作品。第一話を見てその好きが更に強まりそうな印象を覚えた
OP映像を見る限り、「呼吸」の描き方についても素晴らしいものになりそうだし期待値は膨らむばかり
父親を失い家長の代わりとして家族を守る役目を担うことになった炭治郎。兄として弟たちを養うために炭売を一人でしつつ、町に行けば町民からも頼られ慕われるその姿。大変なことはありつつも幸福な人生を送っているのだろうと見えてくる
だけど同時に炭治郎は空模様のようにそんな人生は変わってしまうと知っていて。その予感が結局当たってしまう展開はあまりにも残酷
これは炭治郎がおじさんの家に泊まらずにすぐ帰っていればどうにか出来たとかいう次元の問題ではなくて、天災のように抗いようのない力として家族を襲ったのだから堪らない
だからその後、鬼化した禰豆子に対しても炭治郎は無力だ。既に鬼になってしまった禰豆子に頑張れとしか言えない。禰豆子を切ろうとする冨岡に土下座して助命を乞うしかない
それは冨岡が言うように生殺与奪の権を他人に握らせていると同じこと
本当に家族を助けたいと思うなら何をしたって妹を守るという覚悟を示さなければいけない。抗いようのない力を相手にしても抗わなければならない
それを示せたのが直後の炭治郎の捨て身で冨岡を倒そうとした行動で、同時に禰豆子の飢餓感を我慢してでも炭治郎を守ろうとする行動だったのだろうね
あまりに厳しい現実を前に手を取り合って雪道を進み始めた炭治郎と禰豆子。炭治郎はその旅の中で禰豆子を元に戻す方法を見つけることはあるのかな?