ザックの「今までが順調過ぎただけだ」というセリフが酷く象徴的。彼の言う通り、子供だけで突然遭難したにしてはカナタ達ってかなり順調な旅をしてるんだよね。何か問題が発生しても力を合わせてその問題を解決してきた。
ただし、今回の問題ばかりは最早どうしようもない。まさに行き止まりの様相
シャルスが嘘の理由を説明する冒頭のパート。
シャルスは貴族の生まれでありながら平民の子と仲良くなった。塀の穴を抜けて身分の違う二人が仲良く遊ぶシーンは身分を超えての繋がりを感じさせる。けれど、その行為によってセイラは事故に遭い離れ離れに。
何処に行ったか判らなくなってしまえばもう繋がることは出来ない。最早行き止まり
また、あの話でカナタ達はシャルスの話に泣いてしまいそれ以上の追求ができなくなってしまった。裏切り者探しの行き止まりとなる
惑星イクリスは訪れた者を拒むかのような死の惑星。唯一着陸できそうな地帯を飛行しても食虫植物や突風によって航行が邪魔されてしまう。それによってアリエス号は不時着、航行不能に。突然訪れた旅の行き止まりだね
旅の行き止まりは同時に地球に帰れないという事でも有る。それはキトリーからすればやりたかった事が何も出来なくなってしまう意味も指す
ただ、行き止まりに陥ったからといって何も出来ないわけではなく、食糧確保などで目の前の作業で気を紛らわす事はできるし、冷凍睡眠装置で待ち続けるという究極の選択も残されている
同じように、どうにもならない行き止まりの中でも良い変化は見られたね
家族や友人を失い人生をやり直したシャルスはセイラの為に泣いてくれた仲間達を見て「家族」だと感じられた。
冷静で居ることが役割だと自分に課したザックは泣き喚くキトリーに冷たい道を示しながらも、「一緒に生きよう」と寄り添う道を選んだ
また、同じ様な境遇で冷凍睡眠を選んだ女性を見つけた事でカナタ達の行き止まりに変化を齎す事はあるのかな?
それにしてもシャルスの「済まないセイラ」という台詞は何を意味するのかな?
嘘がバレた際には目を開く動作、先の台詞を言う際には目を閉じる動作。これは何かの繋がりを意味するのだろうか?