「たいじ」の意味を勘違いしたシャミ子とそれを察せられない桃による掛け合いが漫才じみていて面白いね。それが面白いだけに終わらず二人の思い遣りが垣間見える台詞もなかなか
桃にもっと近付こう、理解しようと決意したシャミ子は再び桃の夢に侵入することに
この時、深層に潜る為にご先祖が提案した心のガードを破壊する方法よりもシャミ子が当初考えていたお弁当をあげる作戦の方が成果を上げている点は印象的。武器を持って戦うのではなく、お弁当を食べさせる中で桃とシャミ子は向かい合う。シャミ子は知らず識らずの内に相手と向かい合う行為が出来ているね
シャミ子の口から走るのNGなんて衝撃的過去が明かされて桃は驚き問い詰めるけれど、シャミ子はそれ以上の勢いで桃にどうして魔力が無くなると消えると言わなかったのかと詰め寄る。更に桃への複雑な感情を明らかにしていく。
シャミ子は桃と向き合い自分の心を伝えつつも桃を理解しようとする
桃に対してそこまで出来るシャミ子なら吉田家の真実にだって向き合える。いや、それでもみかん箱=お父さんの衝撃はなかなかの衝撃だったようですぐには理解しきれてなかったけどね
こうなってくると目立ってくるのは桃の方。シャミ子が桃の想いや吉田家の真実ときちんと向き合おうとしているのに桃は向き合えていないように感じられる
シャミ子が詳らかにした桃への想いに向き合えていないし、「たいじ」の意味をシャミ子が勘違いしているとすぐに察せられない
何よりも桜がした行為を吉田家から父親を奪う行為だと考え、そんな桜の義妹である自分はシャミ子の宿敵だと決めつけてしまう
今回の話で桃はシャミ子に全く向き合えていない
それでも桃が心の底から発した言葉もきちんと有るわけで。「私はシャミ子の事が心配なんだよ!」という台詞は桃にしては真っ直ぐな言葉
ここまで言ってくれながらも真実を知り傷付いた桃に対してシャミ子はどこまで向き合えるのかな?