お~、第二期が作られたらメインキャラになるだろう人物が背景に一瞬だけ写り込んでた。これは原作ファンへのサービスだったりするんだろうか?
前回、衝撃の真実を前にして「自分はシャミ子の宿敵だった」とシャミ子の前から去った桃。けれど、今回シャミ子は「宿敵だから一緒に居ても良い」と謎理論をかます
そこにあるのは擦れ違いの発想なんだけど、この擦れ違いは仲違いへ繋がるのではなく二人が一緒に居る為のもの
そもそも桃とシャミ子は魔法少女と魔族だから本来は敵同士だった筈が、シャミ子が異様に弱かったりこの街が魔族を保護していたりと本来の在り方から外れていたから二人は一緒に居られた。なら、二人がこれからも一緒に居る為にはスッキリして判りやすい論理よりもなんかこんがらがって擦れ違った論理の方が良いのかもしれない
そういった意味では説得の場面は象徴的に映る。シャミ子は一生懸命に「自分の眷属になれ」と桃に語り、桃が自分と一緒に居ても良い理由を桃に見いださせようとするがご先祖が隠し事をしていたせいで結局失敗してしまう。
でも、桃はシャミ子の話から自分が一人でやろうとしすぎていた点、更には自分ではなくシャミ子が義姉の手がかりを探せばいいと気付く。シャミ子の望んだ展開とは擦れ違ってしまうが、それが二人がこれからも一緒に居ていい理由になる
「宿敵だから一緒に居られない」が悪い擦れ違いなら、こちらは良い擦れ違い
ラスト、シャミ子は桃を決闘に誘うが桃は遊びに誘われたと思ってしまう。二人の思惑は擦れ違いまくっていて見ているこちらまでちんぷんかんぷんになりそうだけれど、そんな関係性の方が二人にとって充分「らしい」もの。これまでの日常の延長線にあるような光景で締めるのは穏やかだけどどこか抜けていて良いね
原作ファンとして本アニメは見始めて最初の頃はちょっと不安に思う部分もあったけれど、終わってみれば充分楽しめる内容だったな
まだまだ原作ストックはあるし第二期も期待したくなってしまうね