鬼側と鬼殺隊側の対比が強烈
お前達には全く期待できないと下弦の月を解体する無惨。炭治郎の可能性を信じて新たな任務に向かわせるしのぶとお館様。
何を言っても無駄だとしか思えない無惨の態度は恐ろしいね。無惨の言葉を肯定しても否定しても殺され弁明しても殺される。唯一助かったのは無惨に殺される事に夢見心地となる下弦の壱だけ
何とも理不尽だ……
対して鬼殺隊側は風通しが良いね。そしてその良い空気の中心に居るのは炭治郎てあったように思う
前々回でしのぶから思いを託された炭治郎は今回も人から想いを託される。
自分を卑下するアオイには自分を手助けしてくれたアオイは自分の一部でありアオイの想いを受け継いだのだと言い、カナヲにはコイントスを通じて彼女が変われるきっかけを作り出す
特にカナヲへの対応は良いね。もっと自分の声を聞こうと諭しつつも押し付けるのではなく、彼女が慣れ親しんだコイントスの形を通じてカナヲに変化を促す。
硬貨が表になっても決定権はカナヲにあるままだからカナヲは炭治郎の賭けを受け入れる必要はない
だからカナヲが裏表の行方を気にしたり表を出した硬貨を胸に抱いたのは、カナヲ自身が心の何処かで変わりたいと思っていたからで炭治郎がそれを引き出したということなのだろうね
二人の少女にこれだけの感動を残すのだから炭治郎は罪な男ですよ…
今回炭治郎は幾つもの礼を言う。それは相手から向けられた想いを受け取ったと表明すると同時に相手に温かい想いを返す行為だ
そういった事ができるから炭治郎の周りには人が集まり賑やかなのかもしれない
そんな炭治郎が最も想いを掛けて助けようとする禰豆子の事。思わず竈門兄妹の道行きに祈りを捧げたくなるような終わり方だった
本当に良すぎる作品だったから映画の形で続編が作られるのは素直に嬉しいな。絶対に見に行こうっと