決勝を前にしてそれぞれの時間を過ごす大洗の面々。皆が思い思いの方法でカツを食す流れは好きだなぁ
プラウダに勝った大洗を見たしほとまほの発言が印象的。
しほは大洗の勝因をプラウダの油断とし、実力とは認めない
まほは逆に大洗に実力があると捉え、臨機応変さを評価する
この差は正道のみを実力と認めるか、邪道も実力と認めるかの差だろうね
そもそも大洗で行われる戦車道はどう見たって正道とは言い難い
経験者はみほだけであり、他は内申やら部活再興やらを考えていたり、ネットで知り合った同士が集ったり。使う戦車だってゴミの溜まり場に有ったようなものから学園艦の奥に閉まってあったものだったり
そりゃ、正道を知るみほからしたら事あるごとに苦笑いしてしまうというもの
でも、正道ではない形がそのまま悪いというわけではないのは華の活け花がよく現しているね
戦車に花を活けるなんて華道では有り得ない形。けれど、それが個性と新しさにかけていた華に大胆な力強さが備わったことを表す形となる
華が戦車道で培った邪道は華道における実力となる
邪道が実力であると評価される点はみほにも当てはまる
彼氏を作るよりも沙織達と一緒に居る方が楽しいと思う事も、過去の対戦相手と仲良くなってしまう事も、戦列を放棄して仲間を助けた事も全て正道から外れている。けれどそれがみほの実力、成果であると評価される
黒森峰の猛攻から始まった戦い。いきなりフラッグ車が落ちるかと思われた局面はねこにゃー達の運転ミスという邪道によって防がれる
戦車道の正道の頂点にいて西住流を継承するまほに対して、邪道だらけの大洗に居るみほがどれだけ戦えるのか、この決勝戦は見所の多いものになりそうだ