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普通

育人は千雪の記事をきっかけに一足飛びでデザイナーになることは出来ない
何故なら、ミルネージュが求めているのが高校生ではないから

場所によって求められる価値は違う。場所さえ選べば自分のしたい事は幾らでも出来る
そういった意味では育人の自分の作る服を着てくれる人がいればデザイナーに成れなくても良いというのは間違った言葉ではない
でも、千雪は諦めない。無理を無理ではないと証明するために進み続ける気で居る
だから諦めている育人の服は要らないと言ってしまう

そんな育人の意識を変えるのが育人の服を着た千雪の写真であるのは面白い
育人が作った服を着ることで求められる価値を示した千雪の姿、同時に作った育人にも更に高いステージで服を作りたいと思わせてしまう

柳田のアトリエは酷いの一言だけど、同時に求められる技量もはっきりしている。だからまだ高校生で裁縫が独学の育人は戦力にならない
出来て当然のことが出来ても認められない。でも、諦めずチャンスを掴み続けようとすれば何かしら巡ってくる。

服に不釣り合いなモデルの千雪、戦力でないまま縫直しを志願した育人。絶対に成功させないといけない場所で二人はどれだけの価値を示せるのだろうね
……自分としてはもう少しゆったりとしたペースで進行して欲しいんだけどねホント



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