似ているようで居てかなり違う二組。どちらも人間と人外、大人と子供という組み合わせは同じなのに、その内実はとても異なっている
ソマリとゴーレムの組み合わせはソマリの溌剌さから判るように、無邪気な子供役となるソマリ、ソマリを見守る大人役のゴーレムという組み合わせ
ソマリがゴーレムをお父さんと呼び、ゴーレムがソマリを庇護する関係から二人は擬似的な親子となっている
対してウゾイとハイトラの組み合わせは何処かしっくり来ない
サイズ感の違いは大人と子供のように見えるけれど、ウゾイがしっかり者であり病気を抱えたハイトラを気にかけているために大人と子供の関係性がすぐに当てはまらない
そう考えると、ウゾイがハイトラのために無邪気なソマリに手をかけようとするのも親鳥が雛のために餌をとってくる行為のように見えてしまう
けれど、ウゾイがただの親鳥にならないのはやはり彼女は子供役の部分もあって、同じ子供役であるソマリとどこか波長が合ってしまうからだろうね
性分か、ソマリの「どうして?どうして?」という質問攻勢に答えずには居られないウゾイ。二人の姿は姉妹のようにも見えてしまうし、本当の親をなくして変わりの存在と旅をしている境遇も瓜二つ
二人が仲良く慣れる余地は充分あるように感じられる
けれど、完全な子供役ではないからウゾイは大切なハイトラの為に別の存在を切り捨てることが出来る
自身に向けられる害意にソマリはどう思うのか、自分のために子供を手に掛けようとするウゾイにハイトラはどう対処するのか。
次回をどう描くのか気になるね