何度も死に戻りして、それでも上手く行かなくて諦めかけたスバルが生まれ直し、リスタートするかのようなエピソードだった
まさにこのエピソードの為に王選編はあったのだと思える内容
パックとの邂逅でスバルが何を得るのかと気になっていたけど、蓋を開けてみればスバルが得たものなんて何もない。改めて自分の罪を突きつけられただけだった
スバルが目を逸らし続けてきた罪、親しい者からの指摘であり最早スバルに誤魔化すなんて出来やしない。
幾度にも及ぶ死に戻りでスバルが理解させられたのは自分の無力さ
だから彼は自分を信頼してくれるレムを連れて逃げようとするのだけど……
「スバル君は自分の事しか知らない!」というレムの指摘が事態を打開する一言がとても気持ち良い
スバルは自分の無力さしか理解しない。けれど、レムはスバルの素敵な所を一杯知っている。
スバルが何も話さなければスバルは自分の嫌な部分を見ることしか出来ない。ここにスバルをとても好きなレムが居る事でスバルは理解していなかった自分を理解できるわけだね
王選編はいわばスバルがあまりに無理解であった為に様々な衝突や軋轢が生じたエピソードだったと思っている
だからこそ、転機となる場面でレムが語るスバルの素敵な部分をスバルが知ることで、自分を理解していく工程はとても素晴らしいものだと感じられる
かつてレムに「笑えよ」と言って人生の転機を迎えさせたスバル。今度はレムがスバルに「レムの英雄が笑って未来を迎えられるなら」と彼の再起への協力を宣言する流れ
ここから始まる二人のリスタートにワクワクしてしまうね