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良い

鋼人を倒すために手練手管の限りを尽くし虚構を組み上げる琴子
前回は紗季を思わせる女性警官を犯人に仕立て上げたと思ったら、今回は亡霊説に変質者説と無軌道ぶりが目につく
それでも琴子は解決を披露し続ける

通常の推理モノにおいて名探偵は皆が気付いていない真相を掘り当てるのが役目
本作に於いても琴子は皆が想像もしていなかった虚構を次々と披露していく
振り子殺人も亡霊説も変質者犯人説も無理のある虚構。けれど、推論の組み立てそのものは説得力が有る

だから皆思わず傾聴してしまうし、虚構に穴があれば批判の声も上げる
名探偵の言葉は人に聞いて貰わねば意味がない。だから琴子も怪異が存在しないという虚構を信じ込ませるために、信じられる可能性が高い物語を披露する
議会は六花が支配しているけど、流れは完全に琴子に来ている

琴子の解決はどれも最後には否決されてしまったけど、どの解決に於いても「それは確かに有り得そうかも」という部分を含んでいる
解決そのものが否決されても、鋼人の動きに影響を与えているのは解決を聞いた大衆の心に影響を与えているからだね
名探偵の言葉は少しずつ大衆を納得させ始めている

琴子は4つの解決を組みあげた。けれど、ここまで披露した解決は議会を席巻できていない。
泣いても笑っても次に披露されるのが最後の解決。次回、大衆や視聴者は琴子の虚構に果たして納得させられてしまうのか?
その瞬間が待ち遠しいね



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