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良い

ローザを始めとする人狩りによる危機はソマリが人間であるが為に訪れたかのように見えるけれど、実際の所は種族の違いってそれぞれの行動理由にはあまりなっていないような気がする

ゴーレムの為に組紐を編んだソマリ、ソマリの為に組紐を買ったゴーレム
二人の行動に違いなんて無いね。どちらも親を、子を想う気持ちがあってその気持ちを示すために組紐を用意した
そこには種族の違いなんて無く、被ってしまった贈り物は互いが同じ想いを抱く証

シズノの提案で雪遊びすることになった面々。当初はソマリとシズノ、子供に見える二人だけだったのにいつの間にかヤバシラもゴーレムも巻き込まれてた
夢中になって遊ぶ彼らに違いなんて無い。皆同じように楽しむ
親子の雪だるまが並ぶ光景。人間のソマリとゴーレムの間にある種族の違いも見えなくなるね

人狩りが迫る中、ソマリが人間と知って驚くヤバシラ
シズノは種族を理由とせず、友達だから守ると言った
ならばヤバシラも種族を理由としない。作った菓子を美味いと言った。また皆で食べたいと言った
それがヤバシラにとってソマリを守る充分な理由になる展開は胸が温かくなる

ゴーレム達を騙し檻に閉じ込めたローザ
彼女の語る昔話は異形と人間のすれ違いの物語。ここには確かに種族の差があり差別へと繋がった。でも、それだけ
今を生きるローザ達がソマリを殺していい理由にはならない
結局の所、ローザ達がしているのはかつての人間と同じ。自分と違うから狩る。その行動には何の違いもない

何もかもが滅茶苦茶になりソマリが傷つけられようとする中で訪れるゴーレムの異変
人間ではなく異形にカテゴライズされる筈の彼の姿は異形にすら恐れられる
それぞれの違いが見えなくなる中で示される明確な異形
ゴーレムは異形として全てを壊すのか、父親としてソマリを守れるのか……



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