原作既読
ベテラン漫画家の久米田康治先生の自伝的要素を含みつつ、でも自伝じゃないしギャグ漫画でもない作品の正体は可久士と姫の遣り取りがとても尊い作品なのです
下ネタ漫画を描いている事を隠すために二重生活ならぬ二重仕事をしている可久士
何があっても姫には描く仕事をしていると知られてはいけないと必死に漫画に関わる物を隠そうとする可久士の姿は面白おかしい
と言うより、ベテラン漫画家である久米田先生が描く漫画家あるあるネタが本当にツボにハマる(笑)
漫画家として色々な作品を作ってきて、色々なやらかしのある久米田先生だからこそ描けるあるあるネタの数々は漫画を好む人には容赦なく刺さりそう
そうしてしょうもない漫画家ネタで話を転がしつつも要所要所で姫の純真な発言で話を締め、それに対して可久士が父親としての言葉を返す
コメディ描写とは全く異なる空気感で描かれる後藤家のゆったりとした親子の時間
これがとても尊いものに見えるからこそ、姫が可久士の隠し事を知る未来の話へ本編がどう繋がるのか気になる作りになっているね