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とても良い

前回のお嬢様学校潜入はマヤ達に将来の自分の姿を想像させる一助となった。
今回も同様に甘兎庵社長を目指す千夜や進路に迷うチノを助けるイベントとなっているね
でも、それだけに留まっていない辺りが本作の良い所

社長として皆を仕切る将来に不安を感じていた千夜。それは自分一人だけの将来として社長になる光景を考えているからプレッシャーに負けそうになる
でも、友人達に作業を振る行為は社員に指示する行為に通じる。既に社長になったかのような文化祭の準備は千夜から将来への不安を取り除くものだね

それを千夜に気付かせてくれたのはココアの存在が有ってこそ。手を重ねて微笑んだ後、「おー♪」と気合を入れる二人の様子はまさしく最高のコンビといった風合い
と言うか、この二人って見ていて面白いと思うと同時に最高に可愛いと思ってしまう組み合わせだったりする

一方で文化祭というイベントは学校色が強い為に異なる学校のリゼやシャロは微妙な心境に。ここで彼女らをお客として持て成すのではなく、巻き込んで一緒に文化祭を盛り上げる側にしてしまうとは驚きの展開

最初は共通衣装を着せて学校が異なるという事実を曖昧に。そしてココア達の制服をリゼ達にも着せて文化祭を満喫する事でまるで同じ学校の生徒かのように
もしかしたら有ったかも知れない光景を四人は夢のような時間として体験するけど、それがチノの図らいで残る形でプレゼントされたのは良かったね

前回、凛の言葉に感銘を受けたチノが進路を決めた理由はココアの存在とあそこなら楽しめそうだという確信
だから将来の自分というものはそこまで想像していなかったのだけど……
ココアの制服を重ね見て高校生になった自分を想像するチノの姿には途轍もなく微笑ましい気持ちになってしまったよ



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