中野家を出奔して以来異物のまま彷徨う二乃、上杉家の居心地の悪さから異物のような心境の風太郎
異物同士の二人が中野家でも上杉家でもない場所でゆっくり話し合うという展開。だからこそ、不用意に二乃に近づきすぎた風太郎は拒絶されてしまったのかもしれないね…
風太郎の前に突如現れた5年前のあの子は零奈と名乗った。見た目や五つ子に驚かなかった辺り、あの5人の誰かなのだろうと予想できる。けど5人の中に零奈は居ないし、突如現れたのも可怪しい
また、まだあの子に会える自分になっていないと感じる風太郎にとって零奈との再会はイレギュラー
今の風太郎にとっては零奈ですら異物となってしまう
そして二乃も自身を異物として認識していたという事実。変わってしまった五つ子の中であの頃を忘れられないままの二乃は自身をイレギュラーな存在と捉えてきたのかもしれない
なら、二乃は中野家を飛び出す前から必死に飛び出す理由を探していたのかもしれないね
一方で陸上部から逃れようとしない四葉はむしろ自身が異物になることを嫌っているかのよう
走りながら風太郎の問題に答える彼女は勉強を頑張る五つ子からも異物にならないようにしていると感じられる
また、二乃は皆変わってしまったと言ったけれど、一花からすれば四葉は「体だけ大きくなっても変わらない」との事
皆と同じように巣立とうと彷徨い続ける二乃、お人好しが過ぎて陸上部から飛び出せない四葉
単純に勉強を教えるだけの役割から脱却するかのように五つ子のあるべき姿を気にかけ始めた風太郎は二人の問題をどう解決するのだろうね