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とても良い

変わる二乃の認識と五つ子と風太郎の関係性の変化が同時進行的に展開する中で「さよなら」というキーワードが印象的に描かれているね
自身を異物と感じ家を飛び出した二乃、昔から変われず自分だけ置いてけぼりと言っていたけど、結局は皆が皆違っていてそれが皆と同じ証左になるという五つ子らしさに溢れた展開

二乃は自分だけが巣立てないと悩んでいた
けれど、三玖に言わせれば二乃だって充分あの頃より変わっていて、皆を引っ張ることも有る。変わることは間違いじゃない
それを知った二乃だから大事にしていた髪に「さよなら」出来て、風太郎に騙されたと憤る原因となった変装術を用いて四葉を助けられる

この髪を切った行為は四葉を助ける為の合理的なものだけでなく、キンタロウーや皆と同じだった頃への「さよなら」の意味も含まれているね
五つ子がもう違うことを認められたなら、見たい映画が違うと喧嘩した五月とも仲直り出来る。「さよなら」したから取り戻せるものも有る

そして二乃と四葉の問題が解決された後に訪れる新たな「さよなら」
成果を出せてないし、同級生が家庭教師というのは元々おかしな話。風太郎が辞めるのは当然の成り行き
でも五つ子は風太郎に教わる関係を選んだ。親から与えられた家庭教師ではなく、自分達の意思で家庭教師を選んだ
これは親の庇護から巣立ちであり一つの「さよなら」だね

風太郎は家庭教師の枠を超えて五つ子が一緒に居られるように奔走した。結果、五つ子は5人が一緒に居られれば良いとしつつも、そこに風太郎も加えて6人となった
一方で風太郎も零奈との繋がりよりも二乃(五つ子)を選んだ。風太郎は風太郎で一つの「さよなら」をした

「さよなら」を経て新たな関係に成るだろう6人のこれからが楽しみになる話だったね



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