第二期は様々なライバル関係が描かれるけど、今回のミホノブルボンとライスシャワーは面白いね
それぞれの走る姿が互いに希望を与えているのに、どちらもすぐには気付かない。だから一方的な追いかけっこが続いていたという
ライスの悩みは作中の観客だけでなく視聴者に対しても向けられているかのよう
競技においてタイトルが掛かったレース・試合などはその悲願が達成されるかどうかに注目してしまうし、それが納得できない理由で防がれれば思わず不平を口にしてしまうのは人の常
というか、自分はブルボンの三冠が防がれた回を見てそういう反応をしてしまいましたよ…
でも、それは競技に真剣に取り組んだ者を傷付ける行為なんだよね
だからライスは走る意欲や自信を失ってしまった。更に三連覇が掛かったマックイーンと争うとなったら逃げ出してしまうのも無理はない
けれど、それはそれで今度は対戦相手への無礼になる
ライスは進退窮まった状態
リーダーとしてテイオーは良い仕事をしたね。二人の話から見えてくるのは三冠が掛かったレースを境に二人の意識が全く変わったこと
キラキラしたブルボンの背中に追いつこうと一生懸命だったライスは追い抜いたことで希望を失った
前と夢だけを見て走っていたブルボンは追い抜かれたことで夢破れて希望を得た
二人の走りは互いに強い影響を与えていたが、ライスは観客の不満を見た事で自分は夢を与えられなかったのだと考えてしまった
でも、ウマ娘がその走りで夢を与える相手は何も観客だけじゃないんだよね
ライスの走りはブルボンの他にもマチカネタンホイザやダイタクヘリオス達にも夢を与えた
それをブルボンはライスに知らしめたから、ライスはレースへの意欲を取り戻せるわけだね
互いの背中が互いに希望を与えていたライスとブルボンのライバル関係
今回はいわば本筋であるテイオーとマックイーンの物語から少し外れたエピソードだったわけだけど、これが描かれた事で次回描かれるだろうマックイーンの三連覇が掛かったレースをより楽しめるようになっていたね