原作において一番好きなエピソードって仙石とレミの馴れ初め話だったりする
色々とタイプが真逆に思える二人がどうして付き合うことになったのか、そしてレミは仙石のどんな部分に惹かれているのか。それが丁寧な話運びで見えてくるこの話は本当に好きなのですよ
男子からそういう目で見られてしまうレミを「普通」と仙石が見ているように、どこか厳しい印象の有る仙石を「弱い」とレミは見ている
それは偽りの情報に負けずに相手を評価しているという事であり、事実に耳を傾ける意味にも繋がるのだろうな。だから二人の馴れ初めは本の貸し借りなんて静かなもので始まる
家へのお呼ばれも深い意味が無さすぎて逆にレミが慌ててしまうのはちょっと面白い(笑)
でも、静かであっても心の交流は進むわけで。徐々に近づくレミに対して「勘違いしちゃうから」と予防線を張る仙石はやはり弱い人間
弱いから何か強い後押しがないと踏み込むのが難しい。それこそ明日世界が終わるかも程の
格好良く決まったように見えるけど顔は真っ赤な告白。でも、その赤さは弱さに負けなかった勇気の証でもある。それはレミにとってこの上ない好きの理由になるのだろうね
由紀の告白問題
このエピソードでは由紀、石川、柳の恋心に対するスタンスの違いが見えたね
告白を断るには理由が要ると考える由紀。フリであっても恋人らしい振る舞いをする石川。メガネが無くても由紀を見間違えたりしなかった柳
偽っているのは偽恋人役の石川である筈なのに、まるで由紀だけが偽っていたように見えてしまう不思議
今回の話は由紀や石川を巡る恋模様に一石を投じるものになりそうだ
そんな恋愛勢を他所に愉快な方向に進む堀・宮村ペア
彼女が望むことだからって、暴言・暴力を実行する宮村は良い奴すぎるよ……!
孤独に絶望し、死すら望んでいた過去からすると今の環境は温もり有るものだろうけど、だからって限度ってものが有るんじゃないかな(笑)