エステラとエリザベス、異なる境遇で過ごした2人
同じ使命を抱いて作られた筈がどう生活してきたか、という点により全く異なる行動を取っている
使命はAIを縛るものだけど、一方でAI自身が使命をどう捉えているかで在り方そのものが変わってくるのだと伝わってくる話だった
ホテルオーナーの願いを叶える為に大多数の幸福を目指したエステラ、垣谷の願いを叶えるために大多数の死を目指したエリザベス
同じ使命を持ちながら使命を与えた人間により全く逆の行動を採ってしまった2人。ここからは様々な意味でAIは人間に仕える存在なのだと改めて感じてしまう場面だったな
サンライズを制御する為に端末前に残ったエステラ。その理由をエステラは『使命』と語るけれど、それと並行して理由に上げたのはエリザベスの存在。
使命と関わりない部分だからこそ入れられた姉としてのこだわり。同時にヴィヴィの使命を邪魔しない為にヴィヴィには妹である事を言わせなかったのだろうね
中途半端な初期化が外道の使命を忘れさせる事になったエリザベスはエステラの使命を肩代わりすることが出来た。エステラもエリザベスも作り出された使命に殉じることが出来た
施設の鳥は天井にぶつかり片方は飛べなかった。それが有るから宇宙空間を並んで飛ぶ想像の鳥の姿には儚さと僅かな幸福を感じて、胸が苦しくなってしまうね……
使命と約束
AIの在り方を定めているのが使命であるならば、使命における行動指針を定めるのが他者と交わした約束という事になるのだろうか
エステラと交わした約束、ユズカと交わした約束
AIを滅ぼすまでの100年の旅の中でヴィヴィが受け取っていく想いの数々がこれからどうヴィヴィに影響していくのか。改めて気になるラストだったね