今回は話の構成が面白いね
まず冒頭にセオト視点で戦死の話をしてから、そこに至るまでどんな遣り取りが有ったかをレーナサイド、シンエイサイドから描いた後に改めてレーナ視点でカイエの死に至る
これによって両者の意識にどれだけの隔絶が有るかが判るようになっているね
毎夜続くレーナとスピアヘッド。話だけ聞くとまるで弾んでいるように思える両者の会話。けれど、両サイドから見る事で意識に大きな差が有ることが見えてくるね
遊びの片手間に話すスピアヘッド、机に向かって生真面目に話すレーナ
こんな状態だと言うのに、信頼関係を築けていると思っているレーナは世界がお花畑に見えていると言われても仕方ない
最後にセオトがぶちまけた感情
安全地、戦争地といった空間的な隔絶により齎されるものではないもっと単純な精神的な隔絶。スピアヘッドをエイティシックスと呼んだ事はなくても名前を呼んだ事はないし、人間扱いも出来ていない
この現実と拒絶を前にしてレーナはお花畑を脱して彼らの信頼を得る事は出来るのかな?