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とても良い

小熊の場合はカブが新しい世界へ連れて行ってくれるという印象を受けたけど、礼子の場合は可能性を切り開く為の武器がカブという感じなのかな
カブ仲間はカブ仲間でもカブへの見方が随分違ったのは意外だったかも

自由を阻む高い壁の具現化的存在として富士山を相手に考えた礼子
普通は許されないバイクでの登山。それは自由が制限された空間であると同時に限界を試される空間でも有るのだろうね
玲子の場合、富士山に登るのは「そこに山があるから」ではなく「普通は登れないから」なのかもしれないね

ただし、限界を攻めれば自分を追い込むような行為になってしまう。苛立ちが続けば全てに対して悪感情を抱いてしまう
残酷なのは礼子が挑む富士山は世界一高い山ではないということ。富士山以上に高い山を登った人間は存在しているのに礼子は富士山すら満足に登れない

でも、一方で富士山は敵ではないんだよね。それに気付けたから礼子は逆境を楽しめるようになった
カブで富士山を登る千載一遇の好機。例え登り切ることは出来なくても「カブなら何処までも行ける」事は証明できる
だから挑戦は成功せずに終わっても礼子は悪くない気分を味わえたのだろうね

話を聞いた直後は礼子の挑戦を「馬鹿みたい」と言った小熊。だというのに眠る時には「私のカブなら頂上まで登れる」「出来ない事はないと思う」なんて言ってしまう
礼子の挑戦が小熊にも影響して「カブなら何処までも行ける」という心を伝播させたのかもしれないと思うと礼子の挑戦はある意味成功と言えるのかな



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