家庭問題、姉の死の真相、過去関わった女性。ストレスフルになっていく夢芽達。自分に苛立ち、人に苛立ち、境遇に苛立ち……
そうして戦いすら上手く行かなくなった状態から『彼』の登場で一気に空気が変わるカタルシスがあまりに素晴らしい!
今回、夢芽達が向き合うことになったストレスは変わらないものへの苛立ちかな
稲本とその夫は無職から変われないままの暦をまるで無価値だとでも言うかのようにプレッシャーを与えてくる。特に夫の方なんて暦の名前すらしっかり覚えてくれない
夢芽が見たドッキリ動画。一見すると虐めにしか見えない、がそれで事故が自殺になるかは判然としない
それに夢芽の中にある姉のイメージと動画の曖昧な笑みはきっと一致しないし、姉の事を教えてくれた先輩の印象もきっと引っかかるものがあるのだろうね
結果、夢芽は姉の死を事故死から変えることは出来ない
蓬の家庭環境も変わらないまま。変わらず母と交際する男性との会食に蓬は巻き込まれ続ける
そして夢芽の調査に付き合う内に関係性を変えられたと思っていたのに、返ってきた言葉は「蓬君にはそんなに関係ない事だよ」
夢芽に近付けた筈がその距離は変わらないまま
怪獣は世の中を変える。怪獣に関わるムジナも変わっていく
そんな変わっていく相手に変われない苦しみの最中に居る夢芽達は苦戦する
だからこそ、そんな大ピンチのタイミングに怪獣からヒーローに変わった『彼』が登場した事は大きな意味を持っているように思えてしまう
ようやく「グリッドマン」と明確な繋がりが見えてくるのかな?