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良い

心がぽかぽかになれるアイドル……
これまでの「可愛い」「楽しい」等と比べると若干ふわふわした概念を掲げるエマ
仲間に聞いても統一イメージが出てこないから、エマは実地でその概念を探る事になる。その相手が果林になるわけだね

アイドルになりたくて日本にやってきたくらいにエマはアイドルへの熱意を持っている。というより、アイドルや日本に関する事をエマはどれも楽しそうに体験しているね
見ているだけでこちらまで温かい気持ちになってしまいそうなほど

対してエマの傍に居る果林はとてもクール
同好会を手伝いつつ賑やかなのは苦手と距離を置く。エマからアイドルへの興味を聞かれた際には過剰とも言える拒否反応を見せるほど
これらの言動からは果林は熱意が無いのではなく、意図的に熱意を押し殺しているのではないかと思えてしまう

だから果林と向き合うことこそ、エマにとって自分のアイドル像を探す道に繋がるんだよね
果林の心を温めて、果林が自分のキャラじゃないと遠ざけたアイドルに対する想いを明らかにさせる。でもそれだけじゃ、果林にアイドルの道を選ばせることは出来ないから最後のひと押しにエマのアイドル像を込めた歌唱を見せる必要があったんだろうね

最後の「出来るかしら、私に」という言葉は疑問ではなく一つの確認。だからエマもその言葉が出てきた時点で始まっているのだと返せる。熱を持とうとしなかった果林の心を温める事が出来る

心をぽかぽかにするアイドルというあやふやなエマの概念を大人びた果林と組ませることで上手く表現した内容だったね



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