「あの時ああしていれば」なんて後悔は永きに渡って抱え続けるものだし、それを問題の原因に結び付けがちだったりする
それを思えば恭也が過去に戻れた不思議現象よりも進路のやり直しを優先しているのは納得しやすい
一方でそのやる気が簡単に結果に結び付きそうにない点は進む道の厳しさも感じれるね
芸大に進まなかった事を後悔する恭也に舞い込んだドラマみたいなチャンス
雑用始まりなのに、あっという間にチームの信頼と役割を勝ち取っていく様子はサクセスストーリーじみている
でも、それはソーシャルゲームの隆盛という時代の変化によってあっさり崩壊。
恭也の活動開始が遅すぎたのだと暗に宣告するかのような無慈悲な運命
だから恭也が後悔しない道で活躍を目指すのなら、やはり進路選択の瞬間まで戻るしかなかったという事なのだろうね。だからって何の脈絡もなく戻れてしまうのは何とも言い難いけど……
ただ、それだって簡単には行かないのだと判る後半の内容は心に来るね
道を選べはした。本当の問題はその選んだ道の先で何をするのかという点になってくる
恭也は過去に戻って人生をやり直す事になるわけだけど、恭也がすべきは人生のリテイクでもリライフでもないんだよね。
クリエイターを目指す彼に求められたのは、それを勝ち取る為に自身を作り直すリメイク。その為の学校生活
だから自分には何が出来るのか、何をしたいのかと改めて悩む事になる
それにしても恭也の同級生達は才能の片鱗を見せつける者ばかりだね
既に一言持つ河瀬川は言うに及ばず、貫之も亜貴も将来の活躍を期待させる、もしくは約束された将来が垣間見える実力を持っている、正しくプラチナ世代
恭也は彼女らに関われただけで満足な人生になるのか、それとも恭也自身もプラチナ世代の仲間入りができるのか。それこそこの先の努力次第となってくるのだろうね