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とても良い

人とドラゴンとしてラベルが異なるのだから相容れる訳がない。それを気にしない小林のロジックをぶち壊す為のイルルの罠は珍妙な事態を引き起こしたね(笑)
これで小林が男と女というラベルの違いによりトールと相容れなかったらイルルの言を認めた事になるわけだけど……

トールやカンナにとってはいつもと変わらぬ小林なのだから、変わらぬ距離で接している。変わってしまったのは小林の方
けれど距離を置かないと、と考えつつも小林とカンナ、小林とトールとしての距離は保ち続けているね。男と女というラベルによる本能には従おうとしない

ラベルによる分離が行われないなら、そこには個人として判り合う、判り合えないという判別が行われる事になるのだろうね
だから小林はトールに男として欲情するよりもメイドへのこだわりで判り合えないし、人には害しか与えないというクレメネの主張も判り合わない
小林が判り合いたいの男と女とか人とドラゴンとかではなく、個人としてのイルル

小林の言葉によって心を開いていくイルルから飛び出したぐちゃぐちゃになった本心。人やドラゴンというラベルに関係なく遊んでいたかったという望み
だから小林もそれに呼応してとてもあっさりと、そしてイルルという個人にとって最適な形で「遊ぼっか?」と言えたのだろうね。それは小林とイルルが判り合えるポイント

面白いのは、ドラゴンとして悲惨な経験から義務に縛られていたイルルと、社会人として過ごす中で義務に縛られていた小林の経験にリンクする部分が有ったことかな
ここでも人とドラゴンというラベルを超えて、個人として判り合えるポイントが有ったということ

そうしてイルルがドラゴンではなく、新しい家族として小林の傍に居るなら学んでいかなければならない事は沢山あるし、考えなければならない事も沢山有る。それはイルルがイルルとしての形を取り戻す時間にも繋がる
新しい生き方の一歩を踏み出したイルルの為に用意された食器類はイルルが個人として受け入れられた何よりの証しに思えたね



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