Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
良い

前回辺りから不穏な事になっていた彩子
姉の言葉によって紅華への夢を応援された彩子だから、教師陣の言葉によって夢を否定されてしまい、それが自身の否定へ繋がって泥沼……
そこから抜け出すには言葉ではないもっと別の何かが必要になるのだろうね

彩子への対応で討論する教師二人の会話は面白い
心が弱くちゃやっていけないという橘は正論。彩子は繊細だと抗う小野寺も正論。でも、今の彩子にとって必要なのは正論ではないのだろうね。吐き癖を知る愛の助言も今の彩子に届きはしない
彩子が欲しいのは自分を肯定してくれる何か

だからこそ、得意な歌を否定するかのような咽頭炎は彼女の夢を決定的に否定してしまう
そのタイミングでの小野寺の叫びは良かったね。小野寺の言葉は彩子が欲しい言葉そのものではないけど、大切なことを思い出させるもの
紅華への夢を最初に語ったのは彩子自身だし、紅華へ受からせたのも彩子の歌。彩子を肯定するものは最初から彩子自身の中にあった

それを思い出せたから彩子は教室へ戻り、周囲を驚かせる歌唱力を披露する事ができたのだろうね
思えば、教師陣のきつい言葉も彩子が紅華に入れるだけの実力を備えた人間だと知っているからこその厳しさでも有ったのだろうな
彩子が本当にフィナーレを飾れるかは判らない。でも、判らないから諦める理由にはならない
良いラストだったね

先輩達の舞台を見て、紅華の輝きを改めて感じ、将来の自分を夢想する。その中で台詞を完全に飲み込んださらさはまだ曖昧な夢すらをその身に飲み込んだかのようだった
そして愛が前回見る事の叶わなかったさらさの横顔。助六を夢見た少女が何故紅華の世界に足を踏み入れたのか、それが憂いを含んだ表情や前回の言葉からほんの少し見えてきた気がするね



Loading...