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とても良い

話の構図としては前回と似ているね
どのように役に寄り添うか?彩子も紗和も役と同じ経験を持っているわけではない。だから自身が持つ要素から役に寄り添える感情へと昇華させている
どちらもその熱演ぶりは鳥肌が立つような代物だったね

ジュリエットは自分と似ても似つかない、説得力皆無と彩子は恐れている
でも恋は叶うだけが全てじゃない。叶わない事だって立派な恋
平山から友達と言われた自分、明日香に振られた平山、想いが伝わらなかった明日香。ままならない想いを彩子は見てきた。そして、平山や明日香は恋の為に精一杯のアピールをした
なら紅華の生徒として試練に立ち向かおうとする彩子だって、想いを誰かに届ける為にアピールしなければならない

紗和の演技は本当に凄まじい……
事前に言及されたように紗和に人殺しの経験は無い。その要素はどうやったって自身から抽出できない
それをさらさへの敵愾心を中心に据えてあれだけの演技を出来たのだから、元々の演技力が素晴らしかったと言えるのだろうね

煌三郎に2つの釘を差される暁也。歌鷗の為に要求されるのは恋仲への変化
でも、暁也は切り出せず、あの話を聞いてしまったさらさが代わりに切り出さなければならなかった
あの瞬間にさらさは子供から大人へ。歌舞伎を卒業し、助六を完全に諦めざるを得なかったのだろうなぁ……

暁也はさらさには手の届かない歌舞伎を手に入れられる者であり、自分はそれを手助けしなければならなかった。そこには前回示唆されたようにロミオとティボルトの関係性を見出す事が出来るのかもしれない
さらさの真骨頂が明かされるだろう最終回、そこへ立ち塞がるのがまさかの安藤ですか……!これは期待しか無い



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