仮面を被ったキャル、これは自身を暗闇で閉ざす事で都合の悪い絶望から目を逸らす為かな…
でも、それは必要以上に物が見えなくなる。カイザーインサイトの褒め言葉も届かない。必然的にランドソルの街々からも目を逸らしてしまう
それを変えさせたペコリーヌとユニの行動が秀逸!
そもそもユニが明かしたようにランドソル自体が記憶操作により真実から目を逸らしていた空間。闇から目を離させる為には光のように輝く指標が必要になる
キーリとの出会いからユニと協力していたカスミ、団長が居なくても市民を守る王宮騎士団
彼女らは暗闇の中から自分で定めた指標へ向け行動している
市民を守る為に戦うペコリーヌ。でも、忘却の暗闇に居る彼女は真名を名乗れないから、表向きの戦う理由を持たない
対峙するキャルは紡いだ絆もペコリーヌの悲しみからも目を逸らすから市民やペコリーヌへの攻撃を続けてしまう
状況を変える為に、キャルは見るべきものを見定める必要があったわけだ
ペコリーヌがした包容は何度も繰り返した行為であり、そしてペコリーヌにとって相手を離れさせない行為。それは目で見る以上の温もりとなる。また、攻撃される市民の悲鳴は目を逸らしただけで消えはしない
これらはキャルにとって真実から目を逸らせないものとなり、カイザーインサイトへの反発に繋がり、そしてキャルが最も求める相手を明らかにしているね
そしてユニによるジャック。暗闇の中に居た人々に真実を知らしめる行為であり、同時にランドソルにて輝くべき光は誰であるかを明らかにするもの
忘れ去られる暗闇から抜け出し、真名を名乗ったペコリーヌの勇姿が素晴らしい。王女として人々を、そして祖国を取り戻すと決めた彼女がこれから見せるだろう逆転劇が楽しみですよ!